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頭痛と漢方薬

緊張型頭痛 ➡ 葛根湯 釣藤散

緊張型頭痛はパソコンの使用など無理な姿勢の維持などにより頭や首の筋肉が緊張することで引き起こされるもので、頭がぎゅーっと締め付けられるような痛みが特徴的です。最も効果があるのはロキソプロフェンなどの鎮痛薬で、頻度が多くなければ問題ありません。しかし、1か月に10日を超える頻度で使用した場合は薬物乱用性頭痛に発展してしまうことがあるため、その場合は漢方薬を予防的に服用することで鎮痛薬の服用頻度を減らしたり、併用することで症状を軽くすることができます。

片頭痛 ➡ 呉茱萸湯

片頭痛はこめかみから目のあたりが心臓の拍動に合わせてズキンズキンと痛み、頭痛以外にも吐き気や視覚異常を伴うこともあり、また光や音、においなどの感覚が敏感になるなどの特徴があります。緊張型頭痛に比べて一般的に痛みの強度は強く、ロキソプロフェンなどの鎮痛薬では効果が不十分な場合も少なくありません。特効薬としてトリプタン系と呼ばれる片頭痛薬があります。ただし、こちらも1か月に10かを超える頻度で使用すると薬物乱用性頭痛を招く可能性があります。そのため緊張型頭痛と同様、漢方薬を予防的に服用することで片頭痛薬の服用頻度を減らしたり、併用することで症状を軽くすることができます。

その他の頭痛 ➡ 五苓散、当帰芍薬散

その他の頭痛として、低気圧が影響する天気頭痛に対しては体の水分の偏在を改善する作用のある五苓散、生理が影響する頭痛に対しては当帰芍薬散などが使用されます。どちらも予防的に服用することで頭痛の発生を抑えたら、痛みを軽くすることができます。